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オタクはなぜアンプを重ねるのか

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今回は, ポータブルオーディオに関する話です

ここ数年はDAPの選択肢が爆発的に増え, 音や機能やデザインから自分の好みに合った物を選べる時代になりました

そんなポータブルオーディオを極める人の中には, DACやアンプを外付けで用意する人もおり, 多段 / スタック / ポタシステム 等の呼び名で界隈ごとに盛り上がっています

そこで今回は『なぜアンプを重ねるのか』に焦点を当て話をします

(詳しい方からするとツッコミどころ満載かもしれません, 是非ご指摘お願いします) 

結論

少し長くなるので結論から話すと, 

『ポタアン / ポタDAC を用意することで音が良くなる』

からです. 

しかし, 注意点は多くあります.

何故音が良くなるのかがわからない方には是非最後まで読んでいただきたいです.

DAPの構成

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そもそもDAPの音の違いは, ざっくり分けると3つの部分から生まれます

1. トランスポート 2.  DAC 3. アンプ

音のいいDAPを作るには3つの要素にこだわり製品化することが求められますが

現実には価格やサイズなどに制限されてしまいます

そこで登場するのがポタDACやポタアンで, それぞれがDAP内臓のDAC部やアンプ部の代わりに働きます

つまり, DAP内臓のコストカットされた (もしくは好みでない音の) DACやアンプを使わずに高品質なものに置き換えることが可能です

アナログアンプを重ねるのはどうなのか

さて, 先程までの話をまとめると

ポタDACやポタアンはDAP内臓のDAC部アンプ部の代わりに用いることが目的です

しかし, 次のような疑問を持った方が出てくるかと思います

疑問1:『フォンアウトからポタアンに繋ぐのはどうなのか』

疑問2 :  『ポタアンを複数個繋ぐのはどうなのか』

こちらも結論から話すと

ピュアオーディオ的には有り得ない, しかし好みの音になる可能性は否めない』

といったところです

 実は2つの疑問は同じ意味で, どちらも音声信号がアナログアンプを複数個通ってから出力されています

ピュアオーディオでは接点や経路の増加が嫌われます

ここでは魚の流通を例え話にします

※ざっくりした表現になっています, 詳しい技術的な解釈は他のサイトに投げます

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 魚は消費者に届くまでに

1. 漁師

2. 漁師→卸し

3. 漁師→卸し→魚屋   のいずれかの経路を辿ります

このとき , 魚の鮮度は経路が長くなるほど落ちてしまいがちなのがわかると思います

実はオーディオにおいてもコレは同じで, 音の鮮度をイメージしてください

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ポタDACやポタアンを組み込むと, 音の鮮度は落ちます(ノイズが乗ります)

ただ, 経路の劣化以上にポタDACやポタアンによる高音質化のメリットが圧倒的に大きいためシステムに採用されます

しかし, ポタアンを複数個重ねたりフォンアウトからポタアンに繋ぐ複数個繋ぐことはヘッドホンまでの経路がアンプが増えた分だけ長くなり, 音の鮮度の劣化につながるほか, アンプを複数重ねることで音が歪むなどの弊害も考えられます

つまり性能がいいポタアンを一つだけ使うのが理想に近いと考えられます

余談

・ポタDAC, ポタアンよりもDAP内蔵のDAC,アンプ部が優れていることもありえます

・単純に高級パーツ=良い音とはいい切れません (好みの問題もあるので)

ピュアオーディオ的にはナシでも, 歪ませたほうが好きな音になる可能性はあります

・輸送手段が優れると魚の鮮度が落ちづらいのと同様に, ケーブルが優れると劣化が軽減できると考えられます

・鮮度の話のため魚屋に例えましたが, アンプは魚料理屋に例えたほうが適切だったかもしれません

・トランスポート部の差は魚で例えると, 活き締めでしょうか, 適切に魚(音源)を処理して送り出す事で音質に関与します

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