レビュー:Acoustune HS1551
株式会社日本ディックスが代理店を務める、Acoustuneのイヤホンで以前のものからハウジングの構造やケーブルを一新したモデルです
同時期に発売されたHS1501とはチャンバーの素材に違いがあり、1501がアルミで1551が真鍮となります
(良縁に恵まれ、試作ハウジングをテストさせていただいており、画像はそのハウジングとなります)
化粧箱は四つ角がプラスチックではありますが非常に頑丈であります
付属品
・ケース
・イヤーピース
・ケーブルバンド 等が付属します
使用感
『コツを掴むまで装着に苦労する』
本体に重みがあり、装着の段階で人を選ぶと思われます
ケーブルは常用に問題はありませんが、少し硬めです
ケースへの収まりは良く、磁力が必要十分であるため不意に開くことがない一方で、ジッパー形式よりも楽に出し入れできます。
チャンバーの形状から、イヤホンを外すのが楽です
音について
『響きを活かした表現、全域がハイレベル』
- 試聴環境
上流機材
DAP: FLANG V5
↓
DAC: Starting Point Systems DAC3
↓
AMP: Headroom Portable Desktop Amp
試聴曲
Aimer :リフレインが叫んでる
Chris Jornes : No Sanctuary Here など
- 全域を通して
バランスは低域が少し多め
響きが他機種より多い機種で、良くも悪くも残響や振動を強く感じます
(1501では響きが少なくなります)
非常に細かい音まで拾い、良録音の音源だと驚くレベルで曲を表現します
この点は、所持機(イヤホン)の中でトップだと感じます
以上の特徴から、音場が非常に広い印象を受けます
- 高域
明瞭で伸びがありシャリつきはありません
スッと伸びるというよりは響きを活かした伸びに感じます
- 中域
ボーカルが埋もれず、クリアでありながらも潤いがあります
女性ボーカル・男性ボーカルを選ばず満足に鳴らします
この点は多くのイヤホンの中でも秀でていると感じます
- 低域
気持ち緩めで、上流次第ではぼやけた音になるかもしれません
しかし、実際には非常に深く余裕のある低域であります
上流を詰めることで深く沈みこむ低域を鳴らし、この点も圧倒的です
結論
上流に対する追従性が長けた機種だと感じます。Justearの各機種に次ぎ、沈み込み・ボーカルの二点で優れた機種だと評価します